それは飼いハムを持てばごく自然に生まれてくる感情です。そしてやがて大概の飼い主さんはwebサイトを開設したりメーリングリストに参加したり、愛好家同士で交流をもったり、楽しいペットライフを送ります。
さてここで勘違いしやすいポイントをまずはじめに述べておきます。 「ハムスター愛好家」「ハムスターの飼い主」は、「ハムスターブリーダー」とは異なります。 実はこれがいちばん重要です。たとえハムスターをオークションに出品したりショップなどに売っているわけではない(商業性がない)けれど繁殖をしたことがあればブリーダー、というわけではありません(繁殖をして生まれた子どもを1匹でも里子に出したりショップに持ち込むのであればブリーダーとしての心構えを持つべきですが、残念ながら現状ではそうではない場合が多いのです)。つまり飼い主=ブリーダーではありません。 ハムスターを育てているという状況だけでは、ブリーダーたるひとつ目の条件をクリアしたにすぎません。なぜそうなのかは次ページ以降で説明していきましょう。
愛好家であることが、ブリーダーと比較して下等であると述べたいわけではありません。どちらが良いのかはそれぞれの価値観の問題です。しかしながら本サイトはあくまでも繁殖家(ブリーダー)をめざすひと、正しい繁殖をするためのナレッジであるため、一般的な飼い主さん――特に今までの“愛好家さん”には受け入れ難い箇所もあるかと思います。その点は本サイトの性質上のこととして予めご承知おきください。
私たちは繁殖家としての目でものを見つめ、情報を提供しています。 みなさんがこのサイトを経験したのち――ここを追い、超えていくのか、それとも今の場所に留まるのかどうか。その選択は常にあなたの中にあります。 決して忘れないでください。すべての情報を見極めるのはあなた自身であることを。つまりその選択の意味は誰のせいでもなく、自分自身の責任であることを。
このサイトは、主にハムスターの繁殖を行なうために必要な知識の共有化を目的としています。 世の中の愛好家サイトと同じものではありません。繁殖について楽しさとは別に厳しさの面もさらけ出しています。安楽死や間引きについても掲載いたします。厳しさの面は愛好家さんや一般的な飼育者さんにはなかなかご理解いただけない部分かもしれません。ですがみなさんの愛好は、こういったブリーダーの厳しさの上に成り立っているということをぜひ忘れないでください。あなたが欲しいと思うカラーやコートを持ったハムスター、それらはブリーダー(もちろんファームも含みます)が研究を重ねて血統を積み上げてきたから手に入るのです。 「犬や猫ならその厳しさは仕方ないと思うけど、ハムスターには関係ない」と思うかたは、どうぞこのページを最後にブラウザを閉じてください。そのような偽善者にはこのサイトの情報はもったいないです。お互いのためだと思って、どうぞぬるま湯に浸れるところへお戻りください。何よりもあなたの精神安定のためです。
ブリーダーのクオリティ維持への行動を理解できないひとがブリーディングをしているということが、現状のマイナス面の原因の多くであることはすでに明らかです。繁殖をしたい!ただそれだけの衝動が今の状態を作ってきたのです。その似非愛好、種の冒涜から目を逸らすようであれば、本サイトは正しくご理解いただけません。 先に申したとおり、本サイトは愛好家を見下しているのではありません。愛好家が良くないのではなく、間違った繁殖をしているものがあとを絶たない現状が悪いのです。自分の繁殖がどうであるのか――ブリーダーが寄稿する本サイトを基として、比較検討していただけたら何よりです。
本サイトはみなさんのご意見ならばもちろん批判も受けつけます。しかしそのまえにご自分が真の繁殖者として正しいのだということを示してください。繁殖者でないものが私たちブリーダーを正面から批判ができますか?愛好家の立場からブリーダーを批判することは簡単でしょう。しかし私たちを批判する前に、ご自分の繁殖についてをよく考えてみてください。あなたは正しいブリーディングをしていますか?
はじめに
各ハムスターについて
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