パールには黒目で、体全体が白で頭、耳、背中、おしりなどに濃淡のグレーが入ったり、背中にグレーのしまがある(これらの毛先のグレーをチップと呼びます)個体がいます。
まれにどこにもグレーが入らず、頭、耳からしっぽまで真っ白の個体もいます。
その場合は特にパールの「ピュアホワイト」「スノーホワイト」と呼ぶことがあるようですが、パールのバリエーションの中の1つで別のタイプではありません。
色素代謝を考えると、「毛色(カラー)」と「柄模様(パターン)」に考えて分ける必要はないのですが、ここでは海外ブリーダー(ファンシー)の間で定説となっているカラー遺伝子とパターン遺伝子の区別の仕方によって説明します。
ファンシー(ペット)の世界での「毛色(カラー)」と「柄模様(パターン)」の分類では、パールはあるカラーを毛の根本の方から白くするパターン(模様、柄)遺伝子にあたります。パールはハムスターの毛色全部を変化させるわけではなく毛先に元のカラーの色が残すから、というのがその理由です。
元の毛色が何であるかによって様々な種類のパールが存在します。
その被毛の色から野生色と野生色パールが違う毛色に見えても、海外ブリーダー(ファンシー)の考え方に従えば、両者の毛色は同じ野生色で模様が違うだけだ、ということになります。
海外のハムスターショーでは、パールの美しさの基準はチップ(色のついた毛)がはっきりと残っている方が好ましいとされ、日本での好みとは反対に真っ白なパールは不良(ミスカラー)と見なされます。
野生色パール
野生色パールは毛先の黒さで全体に黒っぽく鰻線(背中のライン)も目立つ傾向があります。
個体によっては毛先までが殆ど白くサファイア・パールよりも白く見えることもあります。
サファイア・パール
平均的には圧倒的にサファイア・パールがいわゆるスノーホワイト的な白さを持っていることが多いです。
パールのオスの不妊について
パール同士のペアリングから生まれたパールのオスには時々不妊の個体が見られます。異なる血統をつかって繁殖を試みましたが、性成熟後半年以上、出産経験のあるメスと同居しても子供が生まれません。
科学的に確かめる術がないのであくまでも推測でしかありませんが、不妊のオスはパールのホモ接合個体(Pe/Pe) だと思われます。両親がパールのメスで明らかに不妊の個体が見つからなかった事と、パール同士のペアリングとパールと非パール個体のペアリングから生まれた子どもにパールが現れる率を比較検討し、私たちが立てた推測は「パール同士のペアリングで、ホモパールの多くは胎内で死亡して生まれてこない(特にメスのホモパールは全て胎内で死亡する)が、たまにホモパールのオスが生まれてくることがある。このホモパール♂は不妊であるが、それ以外には何の障害もなく、見かけもヘテロパールと何ら変わらないので見かけだけでホモ接合であるかヘテロ接合であるかの判断は出来ない」というものです。はたしてこの推測が正しいかどうかは、専門家の方が研究して下さらなければ分からないことです。
しかし他の毛色の個体に比べて少なくともパール同士から生まれたパールのオスに極端に繁殖能力が低い個体が多いことだけは事実として記してもよいかと思います。
なお参考までに海外ブリーダーから教示してもらったところでは、パールが作出された当時、パールオスは全て不妊でメスのみでパールを殖やしていたということです。
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