ニューカラーとして黒いキャンベルが市場に出回った1997年当初、肩(うなじ側)の白い差し毛をムーリングと呼んでいました。
しかし元来ムーンリングとはパイドの模様の形のひとつであり、黒色(あるいは黒系統コンビネーションカラー)のキャンベルハムスターの白色化とは根本的に異なります。
この黒色系キャンベルの白色化(シルバリング)も当初「プラチナ」であると思われていましたが、どうもこれも違うようです。
そもそも海外ブリーダーが遺伝子記号としてSiを当てはめている“プラチナ(毛先の色素の減少及び欠乏を起こす働きをする)”が本当にひとつの遺伝子の働きで現れているものかどうかはまだ実際のところ不明なので、これはひとつの現象の紹介捉えてください。
このハムスターの首の周りにはぐるっと白くなっている部分があり、一見ムーリングと呼ばれる斑紋模様を持つように見えます。
しかしこの個体の両親はどちらもパイドではなかったことから、この白い部分はは黒色系キャンベル由来の白い差し毛であると判断できます。
この画像では丁度白い部分を両手(前足)で毛繕いをしていますがこうして毛が乱れた状態になっていると、この部分が完全に白くない=元来の毛色の先が白くなっている状態である・・・ということがよく分かると思います。
もしこの子が本当のパイドであるならば、白い部分は完全に色が抜けて白くなっているはずなのです。
白色化を起こしているパープルの子ハムの背中です。
パープルは黒色とアルビノイエローが共に成立したコンビネーションカラーなので、黒色系キャンベルハムスターということになります。
シルバリングが進んだ(白色化した)パープルの成ハムです。
まだ幼かった時には、上記の子ハムよりももっと白い部分が少なかったのですが大人になり時間が経つにつれて白くなってきました。
画像を比べても分かる通りかなり白っぽい色になっていますが、お腹だけは元のパープル色を保っています。
上のパープル(成ハム)を頭から見た図。
顔の部分もシルバリングが進んでかなり白くなっています。
一言でシルバリング(白色化)の働きで毛先が退色してくると言っても白くなる様は個体によって様々です。
もし白色化が独立した遺伝子によるものであれば、これはコートカラーではなくパターンに分類されるでしょう(海外ブリーダーはその様に分類していました)。
しかしこの白色化がどの様な(遺伝の)働きによって発現しているのかはまだ分かってはいません。
白地に黒い毛色タイプのキャンベルハムスター・パイドです。黒い毛の部分が白色化の作用で白っぽくなり、場所によっては白と黒の境界線がはっきりしなくなっています。
しかしパイドなので上記の子と異なり、白い部分は完全に「白」色をしています。
毛色が黒系以外のパイド個体でも地色の部分が薄くなってくる個体が多々出ますので、パイド個体の白色化は必ずしも黒色系遺伝子由来ではなく、パイドと関連するものであるかもしれません。
上に同じくパイドのキャンベルハムスター。
こちらは黒地に白い被毛のタイプです。黒毛の部分に白色化の働きでかなり白い差し毛が混じっている点は下のパイドではない個体と同じですが、パイド部分の斑の部分が完全に白毛となっている点が違います。
黒いキャンベルハムスターの成体。
この個体は幼い時から肩のあたりに白い差し毛がありました。
月齢が進むにつれ白い部分が肩から拡散してきましたが、今でもやはり肩付近が一番白く、頭からお尻にかけての毛色は均一ではなくグレーの濃淡が出来ています。
これもかなり白い毛が目立ってきた黒いキャンベルハムスターの成体です。グレーの濃淡が目立つというよりは、身体全体が白っぽくなってきました。
まだこの個体の場合は被毛が黒色であることが容易に判別できますが、これよりもシルバリング(白色化)が進んでくると、もはや元の色が黒だったのかどうか分からない程までに毛色が変化してしまうこともあります。
本来毛色は黒色であるのに、ほとんど白くなってしまった個体の例。
この殆ど白くなってしまった母親が産んだ子供もまたかなり白くなりそうな様子を示していました。
シルバリングを起こしていないパープルの背中。(画像上で白く見えるのはカメラのフラッシュのハレーションです。)
同じ色が均一に広がっています。
黒色系キャンベルでは白色化を起こさない個体はかなり珍しいかもしれません。
上記の白色化を起こしていないパープルを今度は頭部から撮った画像です。
この画像では分かりにくいと思うのですが、胸の部分に注目して下さい。白色化を起こさない、あるいは極度に少ない個体の場合、口元から胸にかけての白い部分が狭い傾向があるような感を受けます。
対して激しく白色化を起こす個体は白い部分が(例えば十字の形になどに)広がっている場合が多いような印象を受けます。
はじめに
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