小動物専門誌「アニファ」54号の特集記事における個人Webサイトの著作権侵害事件のすべて

事件の詳細 1

掲載誌発売前のメール

そのメールは『ドワーフハムスターの毛色と遺伝研究所』http://homepage1.nifty.com/Kotoko/hamster/のウェブマスターである琴子氏の元へ届いた。メールの全文をここで明かすことはできないが、内容を要約すると「キャンベルハムスターの毛色の特集で貴殿のサイトを参考資料としての引用をしたので了解願う。」というものであった。要約すれば1センテンスにしかならないこのメールであるが、原文はあいさつ文も含めて8行程度のものであった。引用した個所や、雑誌の出版社、発行月日および特集の目的(企画意図)などには触れていない、非常にシンプルすぎるメールである。

琴子氏はライター氏に返信のメールを書いた。
この時の返信メールは、相手方のメールが過去形の文章であることから、琴子氏は記事は印刷前に目を通すことも差し押さえることも不可能と判断して以下のような内容であった。
『メールをいただいたお礼/事前に連絡をいただきたかった、引用箇所がわからないのが不安、素人の考えが雑誌に掲載されることは慎重にしたい、誤解のない形で載ることを願う/掲載誌はいただきたい』

アニファ54号発売

わが家の動物マガジン アニファ(以降アニファと省略)2000年12月号(54号) 発売
購入したアニファを読んで、あるいは本屋で立ち読みして、特集記事『もっと知って欲しい!!もっと愛して欲しい!!キャンベルハムスター』についての疑問を感じたブリーダーは多かろう。普段はアニファなど読まないブリーダーもキャンベルの特集に引かれて手に取り、驚く。事実確認をするためにドワーフハムスターの毛色と遺伝研究所やつ・ぎ・は・ぎ雑記のぉと、The Complete Hamster Siteをめぐり、やがて国内でもっとも濃いハム遺伝関連の話題が多い掲示板「つ・ぎ・は・ぎ伝言板」へと終結しはじめる。つ・ぎ・は・ぎ伝言板とは、篁氏のつ・ぎ・は・ぎ雑記のぉと内のBBSである。

琴子氏、つ・ぎ・は・ぎ伝言板へ書きこみ。これにより事件が明るみに。

【名  前】琴子 【タイトル】アニファひどい   10/28 10:03
【メッセージ】
 みなさま大変ご無沙汰しています。
 勝手に引用してから事後メール、ご希望なら掲載誌を
送りますというアニファのやり方に幻滅しました。
あれでは誤解を招くと心配で仕方ありません。ひどいライター!!

以降の書きこみによって、アニファの取材に問題点が多々あったことが明らかになっていく。
そのあまりにもずさんなこと、個人サイトの良心を踏み躙るような行為に、ハムスターサイトを開設しているブリーダー各位が次々に抗議のウェブページを作成する。
当初この出来事は商業誌が不当に個人サイトを利用したという点をもっとも重要視して、「アニファ54号による個人サイト著作権侵害」という形で周知になった。そしてその記事を読んだ読者が誤解を招くのではないかという点から、アニファの記事は間違っているという点も指摘されている。
『引用してから事後メール』、しかも引用したものの事実が捻じ曲げられている。やり方も悪けりゃ、掲載記事もおかしい。
記事自体は琴子氏のウェブサイト記事からの大量引用であることがこのとき明らかになったわけだが、その引用というのが琴子氏の伝えていることと違う場合はどうよ?というわけでほのぼのとした掲示板が、レスが延々と続くチャット状態へと加速する。
また、その抗議ページを読んだみなさんが抗議のメールをアニファサイドへ。抗議活動が本格化する。

このページへのリンクを歓迎いたします。このバナーをあなたのページへ表示してください。
URLはこちらです。
http://breeders.fc2web.com/anifa/index.html
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送