遺伝とは、親の持っている形質がその子に伝えられる現象です。ブリーディングをする際には絶対に無視できません。
例えばWW(ジャンガリアン)のノーマルパールとサファイアパールなど、見た目ではなかなか区別をつけ難い場合、両親と兄弟の毛色情報をもとに判定することになります。
毛色の遺伝について分かってくれば、市場に出ている個体をつかってコンビネーションカラーを産出することも可能になるし、系統を維持する大切さと難しさをより実感できるでしょう。
当サイトの前身である「ドワーフハムスターの毛色と遺伝研究所」や「遺伝学雑記のぉと(後に螺旋的空間に発展)」を作られるきっかけとなったのは
『どうして誰もが遺伝という言葉は知っているのに、実際にそれをブリーディングに応用しないのか?」という思いだったといいます。
ずっと後になってこのHBGを作成した時リンクと引用の許可のお願いに犬の遺伝系サイト管理人さんにメールを出したところ、実はその方が
遺伝の重要さに気づき勉強されるきっかけとなったのが「遺伝学雑記のぉと」であったと伺いました。ハムスター、イヌ、ネコ、今ではペットを飼育し
繁殖させる時に遺伝について学んでみることが一昔前に比べてアタリマエのことになってきたように思えます。
しかし中にはどうしても「遺伝はとっつき難いから嫌」と感じられる方がいらっしゃるでしょう。(琴子さんと篁さんがハムスターの遺伝について調べ始めた時は
白い目で見られもしたそうですから、無理もないことかもしれません。)
遺伝学のとっつき難さのひとつは、なんといっても遺伝子記号だと思います。
繁殖家や遺伝に熱心な関心を寄せている飼い主さんのBBSなどでは好んでこの記号を使った会話をしているように思えて、なかなか彼らの輪の中に踏み出せない――そんな思いをしたことがあるひとは少なくないでしょう。
ですが、彼らとて意地悪をして難しい言葉を使っているわけではないのです。
例えば、
『毛色がシルバーグレーのヘテロ由来のアイボリーで、父も母も共にパンデットのホモ接合個体であるが父親だけサテンである両親から生まれた、サテン長毛レックスのハムスター』
というのは、会話がどうしても長くなってしまいます。
書きこむのも面倒ですが、読むのも面倒でしょう。
また読んでいるうちにどんな個体であるかイメージできなくなるかもしれません。ところがここを遺伝子記号で言うなら、
『e/e Sg/sg Ba/Ba Sa/sa l/l rx/rx』
という具合になります。
実は遺伝子記号はこれらのわずらわしさを解消するのによい記号的なものなのです。
たとえば「NBA」とか「FIFA」などをイメージしてみてください。
その名称を聞いたときに情報がふわっと浮かんできませんか?
遺伝子記号もそれと似たような使い方をしていると考えてみてください。なんとなく身近に感じられてきたでしょう。
≫関連;遺伝子記号の由来
なおかつ繁殖計画の計算に役立ちます。
個体がどんな遺伝子を持ち合わせているのか、パッと見ただけで把握できるために、チェッカーボードを頭に思い浮かべるのは容易くなります。
また、言語が分からなくても遺伝子記号は万国共通であるから、海外のサイトでも遺伝子記号を頼りに内容を粗読みすることが出来ます。
遺伝子記号については、繁殖をするために何が何でも絶対必要だというわけではありませんが、憶えておくだけでとても重宝します。
まずはじめの第一歩として、自分のハムスターが遺伝子記号ではどのように表されるのか調べてみませんか?
はじめに
各ハムスターについて
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