■UKハムスターサイトの見解
有名なThe Complete Hamster Site(現
Pet Web Site)のLorraine
Hill女史がキャンベルのパイド(斑紋模様)についてMottledとRuby Eyed
Mottledの2種があるとしている為に、日本でもキャンベルのN-パイド(普通のパイド)とR-パイド(赤目パイド)の2種類が存在していると紹介し
ているハムスターサイトが多いようです。
Hill女史によれば問題があるのはR-パイドで、この項目の中には以下の記述があります。
Mating two Ruby Eyed Mottled hamsters together can result in Black Eyed White babies which do not normally survive long as they are born without teeth and so mating two Ruby Eyed Mottleds together should be avoided.
<日本語訳>
R-パイド同士を交配した結果として体毛が白く黒い目の子ハムが生まれてくることがある。この黒目の白いハムスターは生まれつき歯がないために、生き延び
る事が出来ない。よってR-パイド同士を掛け合わせることは避けるべきであろう。
RUBY EYED MOTTLED(http://www.petwebsite.com/rubymott.htm)
より引用
つまりR-パイド(Mi)は致死遺伝である為に、R-パイド同士を掛け合わせる(Mimi×Mimi)と生存力に欠けるホモの子ども (MiMi)が生まれてくる場合があるので、R-パイド同士の交配は避けるべきであるということです。
しかし私たちブリーダー がパイドを系統観察していく内に、Hill女史の説明では納得できない事象が見つかってきました。
まずR-パイドの子どもの中にN-パイドの子どもが生まれ、N-パイドの子どもの中にR-パイドの子どもが生まれた例が何件かありました。Hill女史によれば、N-パイドとR-パイドの繁殖は問題ないとのことですが、N-パイドとR-パイドを交配の結果として、目がなく歯もない体毛の白い子が生まれた例も数件見つかりました。
写真はN-パイドとR-パイドの交配の結果生まれてきた劣性致死ホモの個体の画像です。
Hill女史がキャンベルのパイドを2種類に分けて発表してから数年の間、キャンベル・パイドのホモの個体を、WEB上のハムスターサイトの中を含め、数匹発見しましたが、そのどれもが体毛こそは白く歯も欠損していたものの、目はHill女史の記述通りの黒ではありませんでした。むしろ眼球がほぼ欠損しているケースばかりが見つかったのです。正確には歯もまったく無いわけではなく、生まれ落ちた直後には歯も目もある程度形成されてはいるようでした。ただ生後数日後より色素がないホモの子は、ホモに生まれなかった個体に比べて成長速度は著しく遅れ、齧歯類にとって一番重要な門歯も生えてこないのです。目も形成不全で無いに等しく、瞼も閉じているのですが、眼球が存在したとしても色は黒ではなく、ピンク色、あるいは透き通っている様です。
異常なのは歯と目の欠損だけではありません。例外なく体の成長も遅く、大きくなれないのです。明らかに外見からはっきりと骨格異常が窺える個体が生まれるこ
ともあるそうです。
注)Miという遺伝子記号について調べてみると、この記号は小眼球症※を表すものでした。
※microphthalmia(microphthalmia−associated transcription factor)現在この遺伝子記号はMitfと表記されるようです。
画像は同胎の姉妹(Mi/Mi、mi/mi)の生後17日目の様子です。体の大きさの違いなどがはっきりしています。
遺伝子は必ずしもひとつの遺伝子がひとつの現象のみにかかわるものではなく、ひとつの遺伝子が複数の働きをするものもあります。このMi遺伝子もそのうちのひとつで、眼症状と体内の色素異常が深くかかわっているそうです。(眼球などの部分的な体の色素が消失しているイヌやネコには聴覚消失症が伴っているという現象などもよく知られています。)
はじめに
各ハムスターについて
FireFoxを 推奨します。
FireFox 2.0, IE 6 or higher
Screen 800×600
font size 12pt.
このサイト内の画像および文章はCherry Field Worksに帰属します。
© Cherry Field Works 2001- All rights reserved.SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||