コラム1
海外にはドミノはいない!?
三色ドミノというゴールデンハムスターが一時期宣伝されました。
あのハムスターの色は三毛なんかじゃなく、ただのノーマル(ゴールデン)です。
(本当のゴールデンの三毛は黒、黄土色、白の強烈なカラーです。最近新色として日本にもいますね)。
2種類の白ブチ模様遺伝子の「ドミナントスポット(1964年米国で発見)」と「バンド(1957年米国で発見)」が同時に出ると、腹巻き+頭に線でドミノ模様が出てきます。
実は「ドミナントスポット」は背中のまだら模様の白ブチが細かく均等に入ることが美しいとされているので、その美しいところが「バンド」の腹巻き柄の白で消されてしまっているドミノは海外では全く評価されません。
逆に「バンド」は背中の部分に帯状に白いシマがくっきりと入ることが美しく、おしりまで幅が広く白いブチの入る(=体が白い)ことを要求されるドミノは奇妙な模様と言えます。
ちなみに体が白くない(まだらの)普通の「ドミナントスポット」は海外でもスタンダードとして評価されています。
他に奇妙な模様が日本だけで珍重される例はジャンガリアンのパールの純白に近い個体(スノーホワイト)があります。
パールは色のついた毛を残して白くなる模様の遺伝で背中の線が残らないということは欠陥とも言えます。真っ白なパールというのは真っ白なパイドや真っ白なドミノと同じことでおかしなことなのです。
海外のブリーダーの視点からだと日本で人気のタイプは変な模様でしかないようです。
キャンベルの淡いベージュのイエローもBad Coloredと呼ばれ、ミスカラーです。
濃いイエローが本来の色でアルビノやパイドと交配すると悪い色に(淡く)なる傾向があるようです。
私自身はドミノも純白のパールも淡いイエローも可愛いと思うのですが…(^^;)