繁殖編〜キャンベルとジャンガリアン〜
1.繁殖する前に
ハムスターは簡単に繁殖できて、正にネズミ算で増えてしまいます。
無計画な繁殖はやめましょう…という注意をよく見かけます。
確かに順調な妊娠・出産は人間の心配とは裏腹に短期間で子供はすくすく育ち、子育て上手で健康なメスなら次々と子供を生んでいくでしょう。
増えてしまった子どもたちのもらい手を探す覚悟はできてから繁殖を考えることは普通になっているようです。
しかし、ハムスターは原因のある・なしに関わらず、注意深く世話をしていても、妊娠した母ハムスターがお腹の子どもたちと一緒に死亡してしまったり、生まれた子供が全部死産で母親がそれを食べたり、奇形の子が生まれたりすることがあります。
ある程度は注意すれば防げることも多いのですが、命に関わる予期せぬトラブルが起きる可能性をよく理解した上で繁殖して下さい。
特に自分の子供を食べてしまう「子喰い」は珍しいことではありません。
ジャンガリアンハムスターは1回の出産で1〜10匹(普通4〜8匹くらい)の子供を生みます。
キャンベルハムスターは1回の出産で1〜9匹(普通3〜7匹)です。
ジャンガリアンは1回の産子数がキャンベルより多く、キャンベルより間隔をあけて出産します。
キャンベルはオスと同居飼いしていると、少なめの子を3週毎に生み続けます。
この子たちを自分で飼うか、もらい手(里親)を探すか、見通しを考えておく必要があります。
ペットショップで引き取ってもらうことは考えているより難しく、たまたま店頭にハムスターがいない時などに限定している場合や、離乳直後の子供しか引き取らないなど条件がある場合が普通です。
もし引き取ってもらえなかった場合、どうするか決まっていないなら繁殖はやめましょう。